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由無し事。

徒然なるままに。

『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』 - 村上春樹

 私は待ち合わせをする際、いつも30分前には着くようにしています。相手は私のために時間を割いてくれている訳で、まれに渋滞や遅延があっても、時間までに到着できるので安心なのです。

 たいていの場合、30分前に到着できるため、相手が来るまでの間は「スキマ時間」になります。何気なくスマホをいじったりしているとあっという間ですが、私は本を読むようにしています。

 スキマ時間の一つ一つは短い時間ですが、合わせていくと結構な時間になるもの。そんな時、新書や文庫本は最高のお供です。小さくて軽いので、いつもカバンに入れておけるのです。

 

 私が初めて読んだ村上春樹さんの本は、村上ラヂオ3: サラダ好きのライオンという本です。普段は小説を読まないので、これまでは彼の作品に接点がなかったのですが、表紙のデザインを見て読んでみることにしました。

 読み始める前は、妙に凝った文体だろうと想像し、肩に力が入っていましたが、エッセイということもあるためか、実際は拍子抜けするほどあっさりした文体で、どんどん読み進めていました。

 私にとって、身近な事柄でなくても話の内容がつかめるのは、読書経験を重ねるにつれて身につけた読解力と、作家さんの表現力が合わさったためでしょうか。短い文章を読んだだけで、その場の空気感や風景を思い浮かべることができました。

 この作品、元々は女性向けファッション誌『an・an』に連載されていたものがまとまっている様で、一つ一つの内容はとても短いため、本当に「スキマ時間」に最適でした。

 話題になっている新書を読んで、自分磨きをするのもいいですが、たまにはエッセイを読んで、「楽しむ」ための読書をするのも良いかもしれませんね。

 

村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)

村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)