由無し事。

徒然なるままに。

『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』 - デービッド・アトキンソン

 私は、本を読むことは、読者の人生を豊かにすると考えています。自分とは違った人の「考え」や「解釈」を聞くことで、一つの事柄を様々な角度から見ることができるようになるためです。

 日常生活の中で、読書をするための時間はいくらでもあります。誰かと待ち合わせをすれば、相手が来るまでの時間、仕事の休憩時間、電車に乗っている時間など、現代ではこうした時間をスマホで埋めている人が多いですが、私はなるべく本を読むようにしています。

 

 今回取り上げる本は、イギリス人のデービッド・アトキンソンさんが、イギリス人の視点から日本の分析をした作品である

イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」 (講談社+α新書)

です。この方は以前、ゴールドマン・サックスにてアナリストの仕事をされていましたが、現在は日本の国宝や文化財の補修を手がける小西美術工藝社の社長を務めています。趣味が茶道など、日本を愛していらっしゃる方です。

 

 日本で生活をしていると、独自の習慣や考え方に染まっていることを忘れがちな気がします。そのままでも日常生活に支障はないかもしれませんが、外国の方から見た日本の「強み」や「弱み」を理解することは、日本に住む私たちにとって有益なものではないでしょうか。

 アナリストという仕事をされていたため、本の中でも数字やデータを用いて冷静な分析がなされています。数字に強い方であればデータから、そうでない方も解説を読むことで理解することができると思います。

 

 この本を読むことで、当たり前すぎて気づかなかった「日本」を改めて見ることができます。喜ばしいことも、そして時には耳が痛いこともありますが、客観的に日本を見直すには良いきっかけになると思います。